大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
先日、県内に住む姪っ子から「大学に合格したよ!」と連絡が入りました。
スポーツ推薦をもらって大学に合格したので、来週から早速大学の部活の練習に参加するとのことでした。
「自動車学校に申し込んだよ」「早く高校の自由登校が始まらないかな」嬉しそうな姪っ子の話を聞きながら、ふと、娘は3月の国立大学の後期試験まで頑張って勉強していたことを思い出しました。

大学の推薦で合格が決まるのは12月~1月と一般入試より数か月ほど早いです。
一般入試を受けた娘は、推薦で合格した友達に対して羨ましいと思う気持ちはあったのか?質問してみました!
推薦合格組が羨ましくて仕方がない気持ち
推薦合格した友達に対して羨ましい気持ちはあった?と聞いたところ、娘は「高校に通っているあいだは全然羨ましく思わなかったよ」と答えました。

私が羨ましく思わなかった理由だよ!
高校の環境がとても恵まれていました
娘の通っていた高校の生徒は97%が一般入試を受けて大学に進学しました。

大学の推薦をもらう生徒は学年で10人もいませんでした。
- 学年97%の生徒が共通テストを受けて国立大学を受験する
- 先生方が推薦合格者の生徒たちにしっかり指導している
推薦合格者に対する先生方の指導は保護者も一緒に受けます。
指導のひとつに「一般入試を受ける生徒に合格したことを伝えてはならない」とあったそうです。
先生から厳しく指導されていたため、大学の推薦で「合格した」と喜んでいる生徒の姿はひとりも見かけなかったそうです。
このように、先生方が推薦組の生徒より一般入試組の生徒の気持ちを徹底して優先させる高校だったので、娘が「推薦で合格した生徒が羨ましい」と一度も思わなかったのは納得でした。

クラス全員が共通テストの勉強を頑張っていたから、自分も頑張ろうと思えたよ。

一般入試で大学を受験する生徒にとってはとても恵まれた環境でした!
息子の通う高校の推薦事情
そんな娘の通っていた高校と真反対なのが、現在息子が通っている高校です。
- 学年で4分の1の生徒が推薦で大学に進学する
- 推薦合格した生徒に対する高校側の指導は特になし
合格が決まった先輩方はクラスで楽しそうにハシャギながら冬休みの遊びの計画を立てていて、一般入試組の先輩方は授業が終わると「勉強に集中できる環境が整っている塾の自習室」にサッサと出かけて行くとのことです。

確かに塾に行った方が勉強に集中できるよね。

来年が思いやられるよ…。
息子が来年一般で大学を目指すのなら、間違いなく「推薦合格組が羨ましくて仕方ない」状況になるかもしれません。

推薦もらえれば楽しく過ごせそうだけどね。
国公立大学に一般入試を受けて進学したいと考えている中学生さんがこの記事を読んでいたら、日々の勉強は厳しくて大変ですが、娘の通っていたような「大学の一般入試率の高い高校」を選んで進学することをおすすめします。

高校説明会で一般入試で大学に進学する生徒の割合を聞けば教えてもらえますよ。
指定校推薦で落ちる生徒もいます
娘は中学・高校生向けの塾で講師のアルバイトをしています。

AO入試は大学によっては落ちる人の方が多いって聞いたことがあるけど、指定校推薦で落ちる人はいるの?

滅多にいないと塾長から聞いていたけど、今年は1人落ちた生徒がいたよ。
推薦入試の内容は面接と小論文だけでしたが、それでも不合格だったとのことです。
県外の一流私立大学を狙った訳ではなく、県内の私立大学に不合格になった訳ですが、「急いで一般入試に切り替えたけど、今から勉強して間に合うのかな…」と娘は心配していました。

推薦が決まってから全然塾に来ていなかったから余計に心配。

医療系の指定校推薦では落とされることはあると聞いたことがあるけど、「県内の私立大学」で落とされる生徒がいるんだね。
「滅多にいない」と言うことは、他にも指定校推薦で不合格になった生徒はいるの?と聞いてみたところ…
塾では、過去に2人ほど指定校推薦で不合格になった生徒はいるとのことで、1人は大阪の私立大学、もう1人は歯学部を受けて不合格になったそうです。
受験のための勉強を頑張った意味
娘は国立大学に不合格になり私立大学に進学しました。

大学の学部の初顔合わせの日に、推薦で入学した学生が多かったと言って驚いていました。
自分が通っていた高校の友達が、一般入試を受けて不合格になったのに、かなり偏差値が低い高校から指定校推薦で入学している生徒がいることにショックを受けていました。

あんなに頑張って勉強して不合格になった友達がいたのにね…。
推薦入学で学生の数を確保しつつ、一般入試で合格する学生を減らすと、おのずと高い偏差値が出て、それが合格者偏差値として世間に認識されます。
大学の偏差値とは、入学者全体の偏差値ではなく、一般入試で合格した学生の偏差値なのです。
この事実を目の当たりにして、娘は初めて
「何のためにあんなに受験勉強を頑張ったんだろう?」
「一般入試を受けた意味はあったのかな?」
…と思ったそうです。

一生懸命勉強を頑張って来た一般受験組の学生に、このように思わせてしまう今の大学入学システムをどうにかして欲しいですね。
大学に入学してから思うこと
誤解のないよう先に書いておきますが、推薦入学には様々な種類がありますし、スポーツを物凄く頑張って入学した友達、高校の定期テストで常に1位を取って推薦入学した友達もいます。

推薦で入学した子全てが緩いとは思ってないよ!
推薦・一般に関係なく「どこかで努力して来た学生たち」は、入学後も授業をサボることなく、大学でやりたいことを見つけて楽しんでいます。

結局、大学入って何するかなんですよね。
ただ、高校で特に努力をすることなく「推薦枠が余っていたから」と緩く大学に入学できてしまった学生も中にはいます。

高校の大学進学率が低いから推薦枠が沢山余ってるんだって!
授業はギリギリまで代返を頼んで、試験でも常に最低点で通っているので成績はとても悪く…友達もほとんどいない状態で…
大学よりバイトを優先させてスケジュールを組んでいるので「この子は何のために大学に入ったんだろう?」と不思議だと言っていました。
このような友達もいます。
最後に
愛知県内には関東や関西にあるような高偏差値な有名私立大学はありません。

娘が通っている大学は、県内ではトップ3に入ると言われていますが、関東に住む友達は名前も聞いたことがないはずです。
それでも娘は大変な努力をして今通っている大学に入学しました。
今の大学入試のシステムでは、一般入試を受けることはデメリットだらけに感じます。
それでも娘は「推薦?一般?」と聞かれた時に胸を張って「一般」と答えています。
入学直後は多少落ち込むこともありましたが、「一般入試でこの大学に入学できた私、めっちゃ実力あるじゃ~ん!」と妙に前向きになっています。
さて、この記事では「どこかで努力しておくこと」の大切さについて延々と書いて来ましたが…
娘は大学でもサボることなく努力したことで、3年生から希望のゼミに入れることが決まりました!

倍率が高い大人気の先生のゼミだから入れて嬉しかったよ!

ゼミに入れる順番は大学の成績順とのことです。
最後になりますが…
受験生は年末年始と遊びたいのも我慢して、勉強ばかりの日々を送り本当に大変な日々を送ります。
推薦入学組が羨ましくなって当然です!
もしあまりにも辛くて勉強に集中できなくなったら、半日だけでも思いっきり遊んでみてください。
好きなドラマを見たり、美味しいケーキを食べたりするのも良いですね。

勉強に疲れたら1回リフレッシュするとまたやる気が出て来るよ。
年末には3月の予約が埋まっていました…。
娘は大学受験が終わったら友達と「合宿免許」に行くと張り切っていたのですが、12月の時点で安いプランは全て予約が埋まっていて、結局行くのは9月になりました。

すっごく料金が高い日だけは空いてたんだけどね…。

夏休み中に免許の取得を考えている学生さんは、早い内に予約してくださいね。
娘も予約した一押しのサイトはこちらです。
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