大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。

1年前はダブル受験生でした!!
娘は第一志望にしていた県外の国立大学に落ちて、今は県内の私立大学に通っています。
タイトルにした「第一志望校に落ちて大泣きできる子」ですが、娘が泣いたのは第一志望校ではなく、滑り止めの大学に落ちた時でした。
滑り止めの大学に落ちた話はコチラです。↓
第一志望にしていた国立大学に落ちた時は少しだけ泣いていましたが、心の準備ができていた様子で大泣きすることはありませんでした。
自分の受験番号がないと分かって娘が最初に言った言葉です。
「後期まで応援してくれてありがとう。結果を出せなくてごめんね。私立大学の入学手続きをお願いします」

悔しさより「応援してくれた親に申し訳ないと思う気持ち」の方が大きかったのかもしれません。
謝る必要はなかったんですけどね。
あとから娘に聞いたのですが、「これだけ頑張ったんだから落ちていたとしても悔いはない」と思っていたので、落ちたと分かっても悲しさより納得できた気持ちが強かったと言っていました。

入学式まで2週間切っていたから、準備や履修登録に忙しくて落ち込んでる暇がなかったのが逆に良かったよ~。
娘の高校受験・大学受験、そして息子の高校受験と経験して来ましたが、第一志望校に落ちて大泣きした子は2人しか知りません。
塾の先生からも、第一志望校に落ちたからと言って大泣きするほど落ち込む子は少ないですよ、とのことでした。
なぜ落ち込む子が少ないのか?子どもたちと塾の先生から聞いた話をまとめます。
第一志望校に落ちても泣かない理由
塾の先生曰く、「少しでも偏差値が上の高校に行きたい」という漫然とした理由で第一志望校を選ぶ子が多いから、とのことでした。
最初から「ここの高校じゃないと入りたくない」と思うほどの情熱を持っている子は少ないとのことで、第一志望校に落ちたとしても「第二志望校で頑張ればいい」とすぐに気持ちを切り替えれるそうです。

「受験が全て!!」と気合が入り過ぎるよりは健全な思考なのかもしれません。
高校に入学することがゴールではありませんしね!!
高校受験も大学受験も、ほとんどの子が「滑り止め校」を受けます
愛知県においては、私立高校は3校、公立高校は2校受けることができるので、中学の先生方は確実な押さえの高校を受けるよう指導します。

よほどの理由がない限り、安全校を受けるように指導されます!!
息子も第一志望の私立高校は不合格でしたが、他の高校には合格できていたので、大泣きするような落ち込み方はしませんでした。
悲しみをストレートに表現できない子もいます
泣いて落ち込むことが悲しさを表す全てではありません。
不合格になっても「泣くに泣けない」という子もいますし、「現実として受け止めらない」という子もいます。

息子の場合は後者でした。
息子は、午前中に郵送で不合格の確認をしたときは「落ちてたか」と複雑そうな笑顔を見せていましたが、その日の夜になってから赤い目をして「悔しい」と言って布団にもぐっていました。
「他の高校には合格できているから、高校浪人することはないから大丈夫!!」
自分自身にそう言い聞かせ、不合格になる覚悟もできていたそうですが、夜になるにつれて悔しさが増して来たそうです。

時間差で落ち込むこともあるんですね。
落ちた悔しさから成長できた息子
息子は第一志望の私立高校に落ちた「悔しさ」をバネに猛勉強して、公立高校の合格を勝ち取りました。
私立高校に落ちたあとは、毎日9時半まで塾の自習室に行き、家に帰って来てからも12時近くまで勉強してました。

今までこんなに勉強する息子を見たことはありませんでした。
「あと1年早くこのくらい勉強できていたら、第一志望校に合格出来たんだろうなぁ」と息子は言っていましたが、それが分かっただけでも「成長」できたと思っています。
静かにフェードアウトした友達
娘のクラスメイトには、大学受験に失敗したことで静かに存在を消してしまう子がいました。

クラスの誰に聞いても、どこの大学に行ったのか、浪人しているのかも分からないの…
高校3年生の1月中旬から自由登校になったことで会わなくなり、卒業式の日も来なかったとのことで娘はとても心配していましたが、夏休み中に連絡が入りました。
その子の話では、受けた大学全てに落ちてしまったことで軽い鬱になり、6月まで誰とも連絡を取らず家に引きこもっていたそうです。

7月から予備校に通い始めて、ようやく外に出られるようになったんだって
娘は2度と会えなくなるかも…と落ち込んでいたので、連絡をもらえて話すことができてとても喜んでました。
大泣きできるのは強い子です!!
娘は公立高校の入試が終わったあと、すぐに塾に行って自己採点を行いました。

自己採点をすることで大体の合否が分かります。
自己採点が終わって、生徒同士で大騒ぎしながら点数を教え合う中、椅子から立ち上がり「落ちました」とだけ言ってそのまま机に伏せて大泣きした友達がいたそうです。

慌てて駆け寄ったけど、かける言葉が見つからなかったよ…
自力では立ち上がれないほど泣いていて、両側から先生に支えられて教室から出て行ったそうです。
その友達は高校2年生の冬休みからスマホを解約して、毎日夜遅くまで塾で勉強をしていました。
娘も「あんなに誰よりも頑張っていたのに…」と落ち込んでいました。
受験において努力は必ずしも報われるわけではないんだ、とその時初めて思ったそうです。
ただ、大泣きした友達はすぐに「次の目標」を決めて頑張り始めました。
そして3年間、定期テストで学年1桁順位をキープして、高校に1枠だけ来ていた大阪の有名大学の推薦をつかみ取りました。

受験に失敗して大泣きするほど努力できた子は全員、大学受験でしっかりリベンジしています!!
大泣きするほど努力できた子は、どこの学校に進学しても頑張ることができるので何の心配もいりません!!
チャレンジ受験組は減っていくのか?
息子の代から、私立高校授業料実質無償化がスタートしました。
2020年度より、年収目安が590万円未満の家庭では、私立高校に通う高校生への国の就学支援金の上限が39万6,000円に引き上げられました。つまり、授業料が39万6,000円以下の場合には「実質無償」となります。引用:進研ゼミ中学講座
私立高校の学費の心配がなくなったことで、私立高校の推薦希望者が一気に増えました。

娘の時代の2倍近くの子が私立高校の推薦をもらっていました!!
息子の代では、公立高校にダブル落ちした子は学年に数人と少なかったそうです。
今年も私立高校が人気とのことで、公立高校で「どうしても行きたい高校」にチャレンジ受験する子は年々減って行くのかもしれません。
最後に
この記事を書いているのは1月です。
受験生はこれから一番苦しい時期に入ります。
「自分は人一倍努力したから成功した」そんな話をする成功者もいますが、同じくらいの努力をしても日の目を見なかった受験生は大勢います。
これから入試を受ける受験生に必要なものは、「失敗の可能性と向き合うことができる心構え」なのかもしれません。

うちの娘は心構えが全くないまま、滑り止め校の不合格通知が届いたのでどん底まで落ち込みました。
それでも、落ちたからこそ得られたこともありました。
こんなに感情が揺さぶられる「合格発表」は、学生のうちだけだと思うと貴重ですね。
スタートダッシュで先取り勉強を始めた子が勝ちます!!
進学先が決まってホッと一息ついたら、次は高校の先取り学習を始めませんか?

一日1時間だけでも勉強する癖をつけておくと入学してからがとても楽できます。
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娘は高校2年生まではスタンダードコース、その後は合格特訓コースでお世話になりました!!