「私立高校に行かせるお金なんてないからね」
「○○高校以外は行かせないよ!!」
子どもと進路の話をしていて、ついこんなセリフを言ってしまう親御さんは多いのではないでしょうか?

私はずっと子どもの進路を強制していました…。
行きたい高校が最初からはっきり決まっていた娘と違い、イマイチどこの高校に進学したいのか?全然分からない息子…。
進路の話し合いをしていたところ、「行けるところならどこでもいいや!」と息子に言われ…
カッとした勢いでつい冒頭のセリフを言ってしまいました。
その後、私立高校の願書を出す直前まで同じ言い争いが続きました…。
結局第一志望としていた私立高校には落ちたので、第二志望の私立高校を滑り止めにして、公立高校の一般入試を受けることになりました。
今回の息子の高校受験は親として反省することばかりでした。
これから高校受験を控えたお子さんをお持ちの親御さんたちが、私と同じ「間違い」をしないように。
この一年、私の息子に強制して逆効果だった言葉や行動をまとめます。
逆効果だった言葉
私の息子は、どこまでも楽な方に流されるタイプです。
少しでもやる気を出してもらいたくて、わざとキツイ言葉をかけたこともありました。
成績が下がると
「部活をやめて勉強に専念しなさい!」
「塾なんてやめてしまいなさい!」
と言って怒ることもありましたが、この2つの言葉は絶対に言うべきでは無かったな…、と今では反省しています。
息子の中学三年生の担任の先生曰く
「高校に行かず働きなさい!!」
そう言って怒る親御さんが毎年いると聞きました。

正直ドキッとしました…
よほど稼業を継いだりしない限り、中学を卒業してすぐに働くのは高校に進学するより難しいし現実的ではありません。
この言葉だけはお子さんに言わないで欲しいとクラス懇談会で言われました。
上の子との比較
息子には3学年年上の姉がいます。
姉はとても勤勉で、言われなくても勉強をするタイプです。

息子とは真逆の性格です!
私は今まで娘に「勉強しなさい」と言ったことが一度もありません。
高校受験の時は、寝不足を心配して11時を過ぎるとわざと部屋の電気を消して寝かせるようにしていました。

朝は5時半に起きて1~2時間勉強してから学校に行ってました!
「勉強面」では全く手のかからなかった娘でした。
(※勉強以外では片づけが苦手だったりと普通に手がかかります。)
3学年違いの姉弟なので、受験期にはお互い刺激し合って勉強するかな?と期待しましたが、1年通して頑張っていたのは娘だけでした。
隣の机で、あんなに勉強を頑張っている姉の姿を見ても影響を受けないものなんだなぁ…と逆に感心していました。

感心している場合じゃないよ!!
姉弟の比較はしたくありませんでしたが、ついつい
「お姉ちゃんは毎日頑張ってるよ」と言ってしまう日もありました。
実は娘も息子に勉強をさせようと頑張った時期があったと先日初めて聞きました。
でも、自分自身も忙しかったことから「途中で匙投げた」と言っていました(笑)

我が家は姉弟でも、全く性格が違うのです!
息子がやる気を出した唯一の言葉
去年の年末に
「私立高校になってもいいよ、学費はお母さんが働く時間を伸ばしてなんとかするよ」
と息子に伝えたところ、今までになく集中して勉強するようになりました。
やる気を出させるためにキツイ言葉をかけて来たのは逆効果で、優しい言葉をかけて応援すれば良かったんだなぁ…と息子が勉強する姿を見てようやく気が付きました。

我ながら遅すぎです!!
最後に
2人目の高校受験なので、多少は余裕があるかな?と思っていたのですが、蓋を開けてみると娘以上に心に余裕のない1年間となりました。
親も人間ですから…イライラして、ついキツイ言葉を子どもにぶつけてしまう日もあります。
言い過ぎたと反省して何度も息子に謝ることも何度かありました。

正直、高校受験の大変さは子どもの性格にも比例します!
上の子のように「言われなくても勉強するタイプ」の子の受験はそこまで大変ではありませんでしたが、真逆の性格の下の子の受験は日々本当に余裕が無く大変でした。
うちの子たち姉弟で性格が真逆
娘は言いたい事が言えず
やられたらやられっぱなしで
人見知りの激しい子どもだった
体力ない小柄な子
弱気だけど頑固なとこもあった
息子は言いたい放題言う
やられてもやり返さない俺最高
初対面のおじさんも友達
体力余るデカいお調子者
強気だけど女子供には優しい— 塩つゆ (@SakichoBank) March 2, 2021
塩つゆさんのツイート、本当によく分かります。

生まれつきの性格は親が関与できません!
「偏差値の高い高校・大学に進学して欲しい気持ち」は親なら誰しもが当たり前に持っている感情だと思います。
私も最初は息子に、少しでも偏差値の高い高校を狙いなさいと伝えてました。
でも、無理して入学させた高校で授業について行けなくなり、1か月も経たないうちに辞めてしまう子が娘の同級生で何人かいたことを思い出し…
今は息子の成績に見合った高校に進学して3年間楽しく通って欲しいと言う気持ちでいます。
さて、受験に関しては悪いことばかり書いてしまった息子ですが、重い荷物など率先して運んでくれる優しさを持っています。
家の手伝いを頼んでも嫌な顔ひとつせず、すぐに動いてくれます。

友達も沢山います!!
息子が滑り止めにしている私立高校も、仲良しのお友達が何人か通う予定です。
「公立高校に落ちたら一緒に通おうぜ!!」なんて言われているそうです(笑)
林修先生の「不合格受け止め方がその後の人生を決める。あなたの人生はまだ誰も採点していない」と言う言葉が好きです。どこに合格するか、ではなく入学した高校で何をやるかを真剣に考えて欲しいと息子に伝えています。