大学生活の悩み

小1の壁ならぬ「大学1年生の壁」の乗り越え方

大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。

文部科学省の調査によると、2021年度の大学生の中退者数は5万7,875人とのことです。

ケロケロママ
ケロケロママ

休学者は6万5,143人なので、合計すると年間12万人以上の学生が中退か休学している計算になります。

詳しいデータはこちらで見ることができます。
⇒ 令和4年度前期の大学等における授業の実施方針等に関する調査

新型コロナウイルスを理由にした退学者もいるのですが…
今年度から、ほとんどの大学では完全対面授業が始まっていますし、部活やサークルも活動しています。

退学の場合は経済的な理由もあるのかもしれません。

この件について娘と話したところ、高校生の頃とは全然違った生活になったことで「壁」を感じてしまい、次第に大学から足が遠のき、中退や休学してしまう人もいるのでは?とのことでした。

大学1年生で感じる「壁」とは一体どのようなものなのか、娘の周りの「大学を中退した友達」の話を聞いてまとめました。

スポンサーリンク

大学1年生の壁は存在します!

ケロケロママ
ケロケロママ

今まで20年子育てをして来て、色んな壁がありました。

小1の壁 ⇒ 子どもが小学校に上がると保育園時代に比べて、仕事と子育ての両立が困難になること。(小学1年生は帰宅が早いです)

小4の壁 ⇒ 小学生4年生の子どもがぶつかる精神面あるいは学習面における葛藤のこと。
(この頃から思春期が始まります)

むすめ
むすめ

小学4年生から一気に勉強も難しくなるから大変だよね!

勿論それ以外にも、第一次反抗期(1歳半~4歳頃)・中間反抗期(小3~小4頃)・第二次反抗期(13~14歳頃)とありました。

子育てって本当に大変です…!!(現在進行形)

さて娘を20年育てて来て、更に「大1の壁」なんて新しい言葉を知ったのですが、
娘が大学入学当初を振り返って考えてみると、確かに「大1の壁」は存在していました。

うちの娘に感じた「壁」は以下の通りでした。↓

勉強さえしていればOKだった高校時代

娘の高校時代は、部活に勉強にとても忙しく過ごしていました。

家のことは、自分の机周りを片づけること・洗濯物や食洗器を回す程度の簡単なことしかやらせておらず、お弁当は100%私が作っていました。

高校3年生からは部活も引退して、早朝から夜遅くまで受験勉強をする毎日だったので、簡単な家事を頼むことすらなくなり…

ケロケロママ
ケロケロママ

娘は文字通り「勉強だけしていれば許される1年間」を過ごしました。

ところが大学生になり、授業・部活・バイト(2つ)・学連の仕事・ボランティア活動と…シングルタスクで許されていた生活から一気にマルチタスクの生活に変わりました。

1週間どころか数か月先の予定まで一瞬で埋まってしまう生活に娘は精神的に疲れてしまいました。

特に1年生前期は何かと詰め込んで予定を立ててしまい、バイト→授業→部活と予定が入っている日も多々あったので、大学1年生の夏休み前に「やることが多すぎて頭がついて行かない」と弱音を吐いていました。

「主婦は、家事とパートと子育てのマルチタスクを毎日こなしているんだよ」と話すと、そこで初めて「勉強だけしていれば良かった高校時代の自分は恵まれていた」ことに気づきました。

むすめ
むすめ

ひとり暮らしをしていたら家事も自分でやることになっていたんだよね…。

ケロケロママ
ケロケロママ

娘はこの話をして以来、自主的に家事を手伝ったり弟の弁当を作ってくれるようになりました。

今振り返って考えてみると、日々の生活がシングルタスクからマルチタスクに変わり、高校時代との価値観が大きく変わったことが娘にとっての「大1の壁」でした。

友達が感じている大学1年生の壁

大学1年生になったことで感じる壁は他にも色々ありました。

大学に馴染むことができない

大学のシステムに馴染むことができず、入学して半年経っても、仲の良い友達が出来ないと言っている子が何人もいました。

4年間ひとりも友達を作らない大学生「ひとりの自由を満喫しています!」

ケロケロママ
ケロケロママ

高校生の頃はクラスが存在して、高校側が決めた時間割をこなし、受動的に行動していればOKでした。

でも大学はクラスが存在せず、自分で時間割を選らんで決めて…と能動的に動く必要があります。

それ以外でも、以下の4点は自分から意欲的に取り組まないと「最低限の授業を受けた」だけで4年間は終わります。

  • 部活・サークル選び
  • イベントの運営
  • ボランティア
  • インターンシップ

娘の話では大学1年生の時点で、「大学に馴染めない・楽しくない」と言ってギリギリまで授業をサボり、大学2年生になっても最低限の友達しかいない状態の子がいると話していました。

むすめ
むすめ

1年生の頃から代返ばっかり頼まれてるけど、何のために大学に入ったの…って思っちゃうよ。

「大学生活」代返・代筆の上手な断り方

大学に馴染めないという「壁」は自分自身で何とかするしかありません。
馴染むために何も行動していない子は、「就職活動のエントリーシートを書くことが何もない」と困っているそうです。

授業に興味が持てない

なんとなく大学の経済学部に入ったものの、「授業が計算ばかりで全然面白くない」と言って1年も経たないうちに退学した友達がいました

工学部に入りたかったけど、国際関係の学部しか受からなかったから…」と大学に入学した友達も半年経たないうちに退学していました。

むすめ
むすめ

次の年に工学部を受験し直して合格していたよ!

ケロケロママ
ケロケロママ

専攻はよく考えて決めなきゃ駄目だね。

大学1年生の時点で、あまりにも授業に興味が持てないのなら、転学部を考えてみてください。

興味がないことを勉強するのは、「つまらない」を通り越して「苦しい」に変わりますので…。

ひとり暮らしを始めてから大学に来なくなった友達

ケロケロママ
ケロケロママ

これも大学1年生の壁あるあるです!

入学と同時に一人暮らしを始めて、生活リズムが狂い、午前中の授業は全部サボるようになり単位を落としまくって留年になった友達がいました。

大学2年生の前期で留年が決まった友達

ひとり暮らしを始めたばかりの大学1年生にとって、親元を離れて自分で生活リズムを整えるのは、「一つ目の壁」となります。

むすめ
むすめ

自宅から2時間かけて通学していたときは無遅刻無欠席だったけど、ひとり暮らしを始めた途端に大学をサボるようになった友達は何人かいるよ。

生活リズムが狂ってしまって、単位を2桁近く落としてしまった子もいるので、1限に絶対に休めない必修授業を入れて自らを追い込むとか、親や友達にモーニングコールをお願いするとか、対策が必要となります。

大学を中退した後の生活は?

娘には大1の壁が乗り越えられず、大学を中退してしまった友達が3人いましたが、20歳現在何をしているのか聞いてみたところ以下の通りでした。

  • 別の大学に入り直したけど、そこでもサボりがちになっている(現在大学1年生)
  • 専門学校に入り直して資格取得のための勉強を頑張っている
  • フリーターになり転職を繰り返している

別の学校に入り直せればそれがベストなのですが(サボりがちは困りますが)問題は就職です。

大学中退してから正社員として働くのは難しいのかな?と調べたところ、大学中退者の正社員としての就職率は33.9%となっていました。

※労働政策研究・研修機構の「大学中退者の就労と意識に関する調査

むすめ
むすめ

約66%の中退者は、正社員への就職ができていないんだね…。

娘の友達は高校卒業後、とてもホワイトな建築会社で働いています。
最終学歴が同じ「高卒」でも、実際のところ大学中退者の方が就職は厳しいのかもしれません。

ケロケロママ
ケロケロママ

目の前の壁から逃げても、またすぐ別の壁が現れるってことですね…。

最後に

大学1年生が感じる様々な「壁」についてまとめました。

先生のせいだと言う訳ではないのですが…

高校の先生方が繰り返し言っていた「大学は人生の夏休み」と言う言葉は、娘が大学に入れば毎日遊んで過ごせるんだ!と変な理想を持ってしまった原因のひとつでした。

むすめ
むすめ

大学生活の期間は社会に出るためのモラトリアム期間(準備期間)だと考えておけばいいって高校の先生が言ってたよ!

ケロケロママ
ケロケロママ

忙しさは大学(学部)によっても違うんだけどなぁ…。

大学に入るために、日々勉強を頑張る生徒を励ましたくて言っていた言葉だったと思うのですが、「大学生活そのものが夏休み」だと勘違いしてしまった生徒がいたことも確かです。

実際娘は、大学に入ってからの方が勉強が大変になったことに驚いていました。

「大学」にあまり高い願望を持ち過ぎないことも、「大1の壁」を低くする方法のひとつかもしれませんね。