大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
先日、久しぶりに姪っ子(この春から高校3年生)に会ったのですが、夏の大会に向けて毎日部活を頑張っているとのことでした。
「大学受験するって言ってたよね?推薦をもらうの?」と娘が聞いたところ、「そのつもりだよ!でもうちの高校に推薦が来る大学は、名前を書けば入れるところばかりなんだけどね」と返されました。
「名前を書けば入れる大学ってどこなの?」と聞いたところ、娘の友人が通っている大学だったので娘の表情がサッと変わりました。

決して名前を書けば入れるような大学ではありません!!
娘は「大学受験を経験したこともないのに名前を書けば入れるってどうして分かるの?」と怒っていましたが、姪っ子はキョトンとした表情をしていました。

受験って体験しないと辛さは分からないんだろうね。
大学受験で一番辛かった瞬間です。↓
娘は帰り道、そう呟いていましたが、現状私立大学は半数が推薦で入学しています。
だったら受験勉強を頑張った意味はあったのか?と娘が考えてしまう気持ちも分かります。
タイトルにした、受験で猛勉強して身につけた「受験学力」は大学入学後に役に立つのか?ですが、結論から先に書きますが役に立ちます!!
一体どのように役に立っているのかを、娘の大学生活の話も一緒にまとめます。
受験学力は大学入学後も役に立つのか?
大学の先輩を見ていて気付いたこと
娘は大学で運動部に入り、仲の良い先輩が沢山できました。(学年・性別と様々です)
同じ学部の先輩からは教科書を譲ってもらったり、教職課程を履修している先輩からはテスト範囲を教えてもらったりと…

娘は部活の先輩方にいつも助けられています!!
そんな大学生活を送る中、娘が今一番関心があるのは「就職について」なのですが、すぐに就職が決まる先輩もいればなかなか決まらず苦戦中の先輩もいるとのことです。
大学のテストや就職活動を通して、娘は漫然と「がんばれる先輩」と「頑張れない先輩」がいることに気づいたそうです。
がんばれる人とがんばれない人の違いとは?
すぐに就職先が決まる先輩もいれば、そうでない方もいます。

それぞれのご事情があるので、すぐに就職できたから良く、できなかったから悪いというものではありません!!
娘は先輩たちを見ていて、ひとつめに受けた会社に就職できなくても次の面接に向けて粘り強く「がんばれる人」と、就職に向けての本質的な努力を放棄して「がんばれない人」がいることに気づいた、と言っていました。
「がんばれる人とがんばれない人の違いは何だろう?」と気になり娘なりに分析してみたところ、ある共通点があることが分かったそうです。
- がんばれる人 … 過去にがんばった経験を持つ人
- がんばれない人 … 過去にがんばった経験が乏しい人

がんばれる人は「受験」や「スポーツ」など真剣に取り組んでがんばった経験を持っている人ばかりだったよ!!
「負けず嫌いである」「やる気がある」などの性格面とは関係なく、過去に何かを一生懸命がんばった経験を持っている先輩は困難に立ち向かって行くことが出来ている、とのことでした。
誰もががんばれる機会とは?
がんばることにはスポーツや芸術など様々な分野がありますが、全ての人に平等に与えられるがんばれる機会と言えば「受験」です。
思えば姪っ子は定員割れしている中高一貫校に入学したので、中学受験と高校受験を経験していません。

大学も提携校の推薦で入学する気満々です!!
受験経験が無いことが悪いことではありませんが…
この先不確実な社会を生き抜いていくためには、人生の節目節目でがんばらなければならないときは必ずありますよね。
少しの困難が目の前に立ちはだかるだけで、それを乗りこえようとしないで、ヘナヘナとなって挫けてしまうようでは困ります。

親がいつまでもサポートをしてあげられないので…。
私は子どもたちには大人になったときに「がんばれる」人間であって欲しいと願っています。
なので受験勉強を通して受験学力を身につけた上で「がんばれる」力も同時に身につけて欲しいです。
受験学力以外で必要なもの
京都大学の准教授が「受験学力だけでは、大学、社会での力強い学びと成長を期待することができない」と語っています。

確かにその通りです。
受験学力で身につくもの ↓
- 受験教科の知識・理解
- 自己管理能力
- 論理的思考力
これらは実社会で仕事をする上で絶対に必要となる能力ですが、それ以外に「コミュニケーション力」や「対人関係力」「自ら学ぶ力」も同時に必要となります。
夫の会社で高学歴な新人さんですぐに辞めてしまう人は「コミュニケーション力」と「対人関係力」が大きく欠けている場合が多いそうです。

何事もバランスが大事ってことだね!!
人生で勉強だけに集中できる期間
話は脱線しますが…
娘は「大学受験は人生の中で、勉強だけに集中できる貴重な期間だった」と言っていました。

大学生になるとバイトや部活の友達づきあいで忙しくなるので、勉強だけの時間を取るのは難しくなるよ。

仕事を始めるともっと難しくなるよ!!
勉強だけに集中できる「受験期間」をありがたく思って勉強に励むべき!!と熱く息子に伝えていましたが、息子は全く理解していない様子でした。

娘も大学生になってから気づいたので、息子が理解できないのは当たり前です(笑)
息子は推薦で大学に進学することを目指しています。
(まだ高校2年生なので変わるかもしれません)
娘の大学受験(一般入試)しか経験していないので、息子の大学受験(推薦入試?)はどんな感じになるのか、どう大変なのか皆目見当がつきません。
両方経験していないので、どちらが大変かジャッジすることもできません。
一般入試合格者と推薦入試合格者の学力差も現時点ではさっぱり分からないので、息子の受験を通して分かったことをまた順番に記事にして行きます。
最後に
受験勉強で培った「受験学力」ですが、大学に入学してからとても役に立っていると娘は言っています。
就職活動以前に、普段のテスト勉強でもしっかり頑張れる子は、受験勉強を頑張って来た経験がある子ばかりとのことです。
娘が履修している教育課程ですが、定期的にテストが行われて点数が取れなければ次の学年から履修登録ができなくなるとのことで…他学部の子が教育課程を履修する条件はかなり厳しいです。
2年目にして約半数の子がやめてしまったそうですが、残っている子は皆、最後まで諦めずに勉強をがんばることが出来る子ばかりだと言っていました。
残っている全員が、共通テストの入試レベルより簡単!!と言っているそうです。

これは受験勉強を頑張ったお陰だね。
娘の大学受験時にずっと購読していた雑誌です。
今は息子の受験のために買っています。