毎年、私立高校の一般入試が終わって2週間くらいすると、愛知県私学協会のホームページに二次募集要項が発表されるのですが、
2023(令和5)年度は、入試が終わってすぐに二次募集要項が発表されました。

今年は発表が早かったね!
昨年(2022(令和4)年度)の二次募集要項はコチラです。⇒ 愛知県私立高等学校二次試験状況表

私はずっと定員割れしやすいのは偏差値の低い人気のない高校だと思っていました。
ところが昨年の二次募集要項に載っている高校を調べたところ、二次募集している私立高校の大半が普通科の中堅校であることが分かりました。

倍率が5倍以上ある中堅校でも二次募集しているところがあるんだね!
塾の先生曰く、「中堅高校の普通科は公立高校の滑り止め校として第二・第三・第四志望になりやすく、合格者の大半が入学しないため二次募集している」とのことでした。
さて2022(令和4)年度は私立高校(全日制)50校中19校で二次募集がありましたが、令和5年(今年の春の入学者)の二次募集はどのくらいあるのか?まとめてみました。

今年度の受験生の参考になれば幸いです!
二次募集要項を見る前に知っておくべきこと
私立高校の二次募集に出願する前に知っておいて欲しいことを最初にまとめます。
二次試験の受験資格者
公私の申し合せにより、全日制の全ての学校において、
「本年度、国公立私立高校のいずれかを受験し、そのいずれにも合格していない者」、及び「新型コロナ感染症により出願校の受験ができなかった者」という条件があります。
また、学校によっては「本校を受験し、不合格になったものは受験できない」などの条件があります。

私立高校合格後に入学を辞退した生徒は、同じ高校の二次試験を受けれないんだね!
二次試験は何校まで受けることができるのか?
試験日が重ならない限り、複数校の受験が可能と書かれていましたが、高校によっては合格したら絶対に入学しなければならない「決まり」があるかもしれません。

その年によっても「決まり」は違うので、中学の先生にご確認ください。
私立高校の二次募集の倍率は?
公立高校の二次募集は、募集人数と合格者数が発表されますが、私立高校はそもそもの募集人数自体が「若干名」となっていますし、合格者数も調べてみましたがどこにも書かれていませんでした。

塾の先生に聞いてみたところ、条件的にも受験する子は各校で数人程度では?とのことでした。
定員割れしていたら全員合格できるのか?
各高校で「合格基準点」を設けているので、その点数を下回った場合はどれだけ定員割れしていても不合格になります。
二次募集を行う高校では合格基準点はかなり低くなっているので、受かる生徒が多いのは確かなのですが…
中学の校長が出している私立高校の推薦試験でも落とされる人はいるくらいなので、二次試験も100%合格すると言い切ることはできません。
娘の友達は、低倍率で毎年定員割れを起こしている私立高校に一般入試で不合格になっています。
そして、定員割れした公立高校の二次募集でも数名の不合格者が出たことがあります。

学習障害の疑いがあるような入試の学科試験の点数の受験生だと不合格になると聞きました。

高校は義務教育ではないから、入学してから授業について行けないと卒業できなくなるから、その高校でやって行ける最低限の学力は必要だよね。
私立高校の二次募集に不合格になった場合
私立高校の二次募集に不合格になったら、公立高校の二次募集に申し込むことができます。
令和5年度の公立高校の二次募集の発表は3月9日(木)です。
そして、出願書類の提出日時は3月13日(月)9時~15時までです。

公立高校は志願変更が1度だけできるのですが、最終的な出願書類の提出日時は3月14日(火)9時~15時までとなります。

公立高校の二次募集の入試日は3月15日(水)だよ!
私立高校によっては、不合格通知が来たその日の内に公立高校の願書を出さなければならない日程となっているので、もし不合格通知が届いたら、即中学の先生に連絡してください。
公立高校の二次募集は私立高校の二次募集以上に選びたい放題です。
落ち込むのは後回しにして、すぐに公立高校の二次募集に向けて気持ちを切り替えましょう!
令和5年 愛知県私立高等学校二次試験状況表
令和5年1月24日現在の二次試験状況表です。
(令和5年4月入学予定者の選抜のため実施)
名古屋地区
※名古屋地区は募集人員は男女(若干名)となっています。
※試験科目・条件は、愛知県私学協会のホームページ内にある「私立高等学校 令和5年度入試二次募集一覧」でご確認ください。
学校名 | 学科名 | 願書締切日 | 試験日 | 合格発表日 |
菊華 | 普通科・ITビジネス科 | 3月10日 12:00 | 3月11日 8:50集合 | 3月11日午後 (電話連絡) |
享栄 | 普通科 | 3月9日15:00~ 3月10日12:00 | 3月10日 13:00集合 | 3月10日18:00 専用webにて合格発表 |
東邦 | 普通科・美術科 | 3月1日~3月10日 専用webサイトから インターネット出願 最終日16:00まで | 3月13日 8:30集合 | 3月13日17:00 専用webサイトにて |
名古屋大谷 | 普通科・商業科 | 3月10日 9:00~16:00 | 3月13日 8:30集合 | 試験当日15:00 (事務室にて) |
公立高校の二次募集の出願書類の提出日時は3月13日(月)9時~15時までです。

菊華・享栄は不合格になっても、公立高校の二次募集の出願に間に合います!
尾張地区
※尾張地区は募集人員は男女(若干名)となっています。
(修文学院の家政科は女子のみ)
※試験科目・条件は、愛知県私学協会のホームページ内にある「私立高等学校 令和5年度入試二次募集一覧」でご確認ください。
学校名 | 学科名 | 願書締切日 | 試験日 | 合格発表日 |
愛知啓成 | 普通科 | 3月10日 12:00 | 3月13日 午前 | 3月14日10:00 (電話連絡) |
愛知黎明 | 普通科 | 3月13日 16:00 | 3月14日 | 3月15日10:00 (Web) |
栄徳 | 普通科 | 3月15日 12:00 | 3月22日午前 | 3月22日午後 (電話連絡) |
修文学院 | 普通科・情報会計科 家政科・食物調理科 | 3月20日 | 3月22日 | 3月22日 |
清林館 | 普通科 | 3月10日 17:00 | 3月11日 | 3月13日 |
大成 | 普通科 | 3月10日 17:00 | 3月11日 | 3月13日 (電話連絡) |
日本福祉大学付属 | 普通科 | 3月22日 | 3月23日 | 3月24日 |
誉 | 普通科 | 3月10日 12:00 | 3月13日 | 3月13日14:00 |
公立高校の二次募集の出願書類の提出日時は3月13日(月)9時~15時までです。

清林館・大成・誉は当日の電話が来る時間次第ですが不合格になっても、公立高校の二次募集の出願に間に合います!

修文学院と日本福祉大学付属は出願願書の締め切り日が遅いから、公立高校の二次募集に不合格になったあとでも申し込めるね!
三河地区
※三河地区は募集人員は男女(若干名)となっています。
※試験科目・条件は、愛知県私学協会のホームページ内にある「私立高等学校 令和5年度入試二次募集一覧」でご確認ください。
学校名 | 学科名 | 願書締切日 | 試験日 | 合格発表日 |
安城学園 | 普通科・商業科 | 3月9日9:00~ 3月17日15:00 | 3月18日 | 3月18日 17:00 |
岡崎城西 | 普通科 | 3月17日 16:00 | 3月20日 9:00~12:00 | 3月20日 14:00以降 |
社若 | 普通科 | 3月9日~10日 9:00~17:00 | 3月13日 8:30集合 | 3月13日 14:00 |
豊田大谷 | 普通科 | 3月9日 13:00~16:00 3月10日 9:00~12:00 | 3月13日 | 3月13日 13:00予定 |
桜丘 | 普通科 | 3月9日~15日 正午締切 | 3月16日 13:00開始 | 3月16日 17:00予定 |
黄柳野 | 普通科 | 3月17日 | 3月19日~20日(一泊二日体験入試) | 3月20日発送 |
公立高校の二次募集の出願書類の提出日時は3月13日(月)9時~15時までです。

社若と豊田大谷は当日の電話が来る時間次第ですが不合格になっても、公立高校の二次募集の出願に間に合います!

安城学園・岡崎城西は願書締め切り日が遅いから、公立高校の二次募集に不合格になったあとでも申し込めるね!
黄柳野(つげの)高校は不登校で苦しむ子どもたちや高校を中退したが学び直したいという子どもたちの学び直しの場として、1995年に愛知県の新城市(旧鳳来町)に設立された全寮制の全日制普通科高校です。
黄柳野高校は成績が理由で落とされることはない学校だと聞いているのですが、進学実績を見たところ、慶応義塾大学・東京理科大学・立命館大学と有名大学が並んでいて驚きました。

大学受験は実力の世界だから出身校名は一切関係ないからね!
最後に

私立高校では定員割れを防ぐたために50%~80%を推薦入試で入学させているのですが、それでも二次募集が行われていると知って驚きました。
愛知県では公立高校の滑り止めとして私立高校を受験する場合、1校は確実に合格できる高校を受けるよう指導されます。
その結果、よほどのことが無い限りほとんどの受験生が私立高校に最低でも1校は合格しているのですが…
試験当日にタイミング悪く体調不良になり、実力を発揮できず受けた私立高校全てに落ちてしまう生徒さんもいると思います。

そのような受験生のための救済措置として二次募集が行われるのかもしれないね!
ただ、公立高校の一般入試で合格していたら私立高校の二次募集は受けられなくなるので、その点だけはご注意くださいね。
毎日寒くてエアコンを付けていても足元が冷えます…。
子どもたちの勉強机の下にひとり用のホットマットを置いたらとても喜んでくれました。
受験生のみなさん、足元を温かくしてあと少しがんばってください!