大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
息子の中学3年生の時の担任は、60歳近くのベテランの男の先生でした。
息子は担任の先生ととても相性が悪かったこともあり…志望校など何かと否定され続けていたので、面談で顔を合わせるのが憂鬱で仕方がありませんでした。

面談が終わると精神的にぐったりして家事ができなくなるくらいでした…。
志望校のダメ出しは息子の成績が悪かったので仕方がなかったのですが、一番困ったのは「行きたくない私立高校の推薦」を取るようにすすめられたことでした。
息子は「先生がすすめる私立高校には行きたくない」と言っていたので、私からやんわりとお断りしたのですが、「息子さんの進路がこのクラスで一番心配なんです!!」と大声で言われたのには驚きました。

あの先生、何かと大袈裟ですぐ大声を出すんだよ。

大袈裟では片づけていいのか?
中学3年生は志望校の相談などで、他の学年より親が学校に行く機会が増えます。
担任の先生が苦手過ぎて、秋からは学校に行く度に蕁麻疹が出るようになってしまいました。

精神的に疲れると蕁麻疹が出やすくなる体質なんです!
中学3年生になったけど、担任の先生との相性が悪いことで悩んでいる生徒さんや保護者の方はいますよね。
今回は気の合わなかった担任の先生に対して、私がどのように距離を取ったのかをまとめます。
苦手な担任の先生との距離の取り方
どんなに苦手な担任の先生でも、受験期は完全に距離を置くことはできません。
息子の中学3年生の担任は、興奮すると声が大きくなったり何かとオーバーアクションになる先生だったので、こちらは逆に静かに接するように努めました。

同じ土俵には乗らないと決めてひたすら静かに接していました。
静かに接するとは?
私は息子の担任の先生に、終始一貫して笑顔と静かな声で接しました。
先生の話を全て聞いた上で、息子が決めた受験校は絶対に変えないことを伝えました。
先生から「一般受験では私立高校を受けても全て落ちます」と言われましたが「落ちてもいいですから受けさせて下さい」と伝え頭を下げてお願いしました。
息子の私立高校の受験結果はコチラです。↓
私が息子の志望校に対して強気な態度を取ることができたのは、上の子の高校受験を経験していたからです。
先生は無理だと言っていましたが、息子と同じ内申で合格した娘の友達を知っていたので最後まで志望校のレベルは下げませんでした。
もし息子が最初の子だったら間違いなく先生の話を真に受けて、今頃行きたくなかった私立高校に通っていたと思います。
私がもうひとつ意識して気を付けていたのは、「息子の前で担任の先生の悪口を言わないこと」でした。

息子に言えない分、高校3年生の娘に話を聞いてもらってました。

変わった先生だねぇ~。
先生が私立高校の推薦をすすめて来た理由
先生がやたらと息子に私立高校の推薦をすすめて来た理由は…

ズバリ、息子の内申が低すぎたからです!!
担任の先生は「内申だけで入れる私立高校を紹介したのに何故断られるんだ?」と言う顔をされました。
「成績が心配な子に推薦を与えて早く高校を決めてあげたい」そんな(いらない)親切心があったんだと思います。
もちろん、行きたい私立高校の推薦だったら喜んでもらいましたが、息子が行きたくないと言っている私立高校の推薦をもらう理由はなかったのでお断りしました。
息子のダメだった行動
息子は自分の内申が低すぎることで勉強に対しての自信を無くしていました。
「自分が行ける高校なんて本当にあるのかな?」と言い出すこともありました。

私立高校を決める前が一番不安を感じていた様子でした。
そんな不安がピークに達していたときに、担任の先生から「私立高校の推薦の話」を持ち掛けられたので、息子はすぐには断わることができなかったそうです。
全ての受験生が当たり前として考える「早く進路を決めて楽になりたい」という気持が強く出たことで、つい「親に相談してみます」と返事をしてしまったと言っていました。

最初に話を出されたときにキッパリ断るべきだったよ…。
担任の先生の謎な行動
先生から推薦をすすめられていた私立高校は、息子と仲良しのクラスメイトの友達が第一志望校にしていた高校でした。
友達は息子より内申も学年順位も高かったのに、一学期の三者懇談で親子で先生に逆らったことで推薦の話はもらえなかったと卒業式の日に聞きました。

この件だけはどうにも腑に落ちません。
友達は一般入試を受けてその私立高校に合格できたと聞いてホッとしました。
中学3年生の先生はとても大変です!!
娘は大学で高校教員の養成課程を履修しているのですが、教員免許状取得のための勉強に大変苦労しています。

教員採用試験の倍率もすっごく高いんだよ~!!
娘の専門教科の教員採用試験の倍率は、常に7倍~10倍ほどあるそうです。

教師になるのって狭き門で大変なのね…。
教員採用試験に無事合格して、いざ働き出しても早朝から深夜までの激務が待っています。
教員を目指している娘がいるので、担任の先生を悪く言いたくないと思ってました。
最後に
娘と息子を合わせると、小学校から高校までで20人以上の先生方にお世話になって来ました。
息子は大勢の先生と関わって来ましたが「気が合わなかった担任の先生」は中学3年生の担任の先生だけでした。
息子にも至らなかった点は沢山あったので、先生にだけ非がある訳ではありません。
先生が心配になるほど内申が低かったのは事実でしたから…。

最終的にはこちらの意見を聞いてくれたので良かったです。
息子の公立高校の合格発表の日の話ですが…
合格証書を受け取りに中学校に登校した息子は、教室で待っていた担任の先生から「よく頑張った!!」と言ってハグされたそうです。
合格発表の確認をした後に急いで書いたであろう手紙を受け取って帰って来たのですが、たくさんの誉め言葉が書いてありました。

悪い先生じゃなかったよ。
息子はそう言っていたので、「終わり良ければ総て良し」となりました。
息子が今通っている高校は、その担任の先生の母校です。
歴史ある古い校舎に入るとき、「あの先生もこの高校に通っていたのか」と思うことがあるそうです。
今どきの子どもはほとんど「いい子症候群」なのではないでしょうか?
今年一番考えさせられる内容の本でした。