大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
息子が高校受験生のとき、最初に志望していたのは県内で大人気の私立高校でした。
息子の内申はオール3でしたが、その私立高校の推薦をもらうためには内申オール4が必要でした。
当然、推薦はもらえなかったので一般入試に挑戦することになりました。
「内申が足りないから合格は無理ですよ」と中学の担任の先生・塾の先生の両方から止められましたが、「過去問が8割以上解けたから合格できるはず!」と息子は謎の自信を持って入試を受けました。

6割解けたら合格って聞いたからね!
そして届いた結果は不合格。
塾で行った自己採点では8割解けていたそうですが、内申が低すぎたことで選考される前から外されていたのかもしれません。
不合格通知を見たとき息子は「やっぱり落ちてたか~!」と笑っていましたが、夜寝る前になって「悔しい」と一言呟いて目を赤くして俯いてました。
私はその姿を見てすごく驚きました。
なぜなら、息子はそこまで私立高校に向けての受験勉強を頑張っていなかったからです。

勉強をしていなくても不合格になると落ち込むんですね…。
私は元々「強制されなければ勉強しない息子に早めに痛い目に遭わせたい」という気持ちがあったので、第一志望校の私立高校を受けさせました。
その結果、しっかり痛い目を見た息子でしたが、思いがけないプラス面の誤算がありました。
それは、息子が自分の勉強のやり方の間違いにようやく気づいたことでした。
今回は、息子が一体どのような間違いに気づいたのかを下にまとめます。
息子が第一志望校に不合格になって初めて気づいたこと
第一志望校の私立高校に不合格になったので、第二志望校の公立高校の入試を受けることになった息子でしたが、この時点で入試まで残り1カ月でした。
ここまで追い詰められないと気づかない受験生ってうちの息子だけかもしれませんが、「机に向かっている時間が長いのに成績が伸びないお子さん」に対して悩んでいる保護者の方の参考になるかもしれません。

当たり前のことを見落としていたんだな、とこちらも気づかされた息子の受験でした。
その① 焦って勉強することの大切さ
息子は受験生になってから「一応」毎日机に向かって勉強していました。
強制的に塾にも行かされてました。
これは受験が終わった後に息子が言っていたセリフそのままです。↓
「3時間机に向かっていても数学2問くらいしか解いていない日があったんだよね」

机に向かっている時間が長い割に、全然成績が伸びなかった理由が分かったよ。

ただ机に向かって時間を潰していただけだったんだよ!
- この1時間で教科書のテスト範囲の単語を全部覚える!
- 今日中に数学のワークを全て終わらせる!
- 土日で副教科の暗記を完ぺきにする!
このような時間に対する「焦り」を持って勉強できないなら何時間勉強し続けても無駄、と息子は断言していました。

経験者は語るだね…。
その② 理解して解き直すことの大切さ
息子は間違えていた問題があっても、「なぜ間違えたかの原因」を考えて解き直したことが一度もなかったそうです。

なんとなく1~2回やって解けたら、すぐ次の問題に取り掛かってたよ!

とりあえず答えが合ってたら次の問題を解いてたってこと…?
なぜ間違えたか原因を突き詰めてから解き直しをすることが大事!と息子は言っていました。
英単語や漢字などの暗記も同様で、意味と読み方をしっかり理解してからの方が覚えやすいそうです。
(特に英単語は何となく読み方を間違えて覚えてしまうことが多いから注意が必要と言ってました)
理解して解き直したあとは「自分で何度も繰り返し勉強」することが必要となるのですが…
息子はこの部分はスタディサプリの講義を1.5倍速で何度も繰り返し聞くことでクリアしていました。

1.25倍速や2倍速など色々試した結果、1.5倍速が一番聞き取りやすかったよ!
息子は高校生になってからも数学はスタディサプリがないと困ると言っています。
主に授業の復習として使っているのですが、1.5倍速で1講義につき3回聞くことで完全に理解できるとのことです。
娘は常に焦って勉強していました
息子と話していて思い出したのですが、中学時代の娘は常に焦って勉強していました。
定期テストの3週間前になると、各教科の必要な勉強時間の計算をして、毎日2教科ずつコツコツと勉強を進めていました。

それでも直前になると「時間が足りない」と焦りまくって、朝5時に起きて勉強してから登校していました。
娘には県内トップ3の高校に進学した仲良しの友達が3人いましたが、全員が常に「時間」を意識して焦って勉強していました。
「息子が3時間で数学2問しか解いていなかった話」を塾講師のアルバイトをしている娘に話したところ、そのような子は普通にいると教えてくれました。

塾の1コマ(90分)で1問しか解かない子って結構いるんだよ!
個別塾なので個人のペース(成績)に合わせて指導しているのですが…
こちらから問題を解くように促しても目を離すとすぐによそ事をしてしまうし、横に座っていてじっと見張っていても全く集中して問題を解いていないことが分かるとのこと。
鉛筆は動かしても意味のないものを書いていることがあるそうです。

「時間」を意識して集中して勉強できない子は、中学の成績が中位から下位の子に多いよ…。
どれだけ注意しても少し目を離すとボーッとしているので、出来るだけ机の前に座って「今日は絶対にこのプリントを終わらせてね!」と圧をかけて90分間見張り続けているそうです。
そこまでしても意識が外に行ってしまったり、時には寝てしまったりするので、その都度腕をゆすって起こしたり「次はこの問題解いてね!」とマメに指示を出しているとのことです。

家で長時間勉強しているけど一向に成績が伸びない子は「隣で厳しく監視してくれる個別塾」に通わせて出来るだけ多くのコマ数申し込むのがベストだよ!

お金はかかるけど、親がそこまでの監視はできないから仕方ないね。
塾の自習室に来てもずっと寝ている子もいるので注意が必要とのことです。
(多分、息子も寝てました…)
最後に
今回の「息子が気づいた」時間を意識して勉強すること、分からない問題は理解した上で繰り返し解くこと、ですが私は息子が当たり前にできていると思ってました…。

え?できていなかったの?って聞き返しちゃいました…。
勉強時間の割に成績が上がらないと不思議に思っている保護者の方は、早めに確認してみてくださいね。
息子の学習机はリビングに置いてあるので、机に向かっているかのチェックは出来ていましたが、集中して勉強しているかのチェックまではさすがにしていませんでした…。
今回もかなり息子のことを悪く書いてしまったような気がしますが、最後は頑張っていました!と書いておきます(笑)
私立高校に不合格になってから、公立高校受験までのラスト1か月の息子の勉強に対する「焦り」はとても凄いものでした。
ご飯の時間も、脱衣所にも常に教科書を持ち歩き、起きている間は1分の時間も惜しんで勉強していました。

息子がもし第一志望校に合格していたら、このように焦って勉強する経験がないまま高校生になっていたはずです。
私は子どもたちの高校受験で一番望んでいるものは「志望校に向かって必死で努力すること」だったので、ラスト1カ月だけでも息子が焦って勉強を頑張る姿を見れたことは嬉しかったです!
私の目から見て、娘と息子の学習能力の違いはほぼ無いと思っています。
違いがあるのは「集中力」です。